大阪市・天王寺動物園の「希望」キリンの赤ちゃん急死

2020年04月15日 16時00分

急死したキリンの赤ちゃん(天王寺動物園提供)

 なんとも悲しいニュースだ。大阪市の天王寺動物園で7日に誕生して今後への希望を呼んだばかりのメスのアミメキリンの赤ちゃんが死んでしまった。まだ名前は付けられていなかった。

 同園が14日に発表したところによると、赤ちゃんは午前8時ごろには元気な姿を見せていたが、同11時25分に崩れるように倒れた。低体温の症状が見られたため、電気毛布での保温や補液などの処置を行ったが、午後3時3分に死んだ。同園は現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休園中で、献花台は設置しない。新型コロナ終息後に名付けイベントを行うはずだった。

 赤ちゃんは7日に、父の「幸弥」(8歳)と、母の「ハルカス」(7歳)の間に生まれた。

 同園では、スタッフブログを通じて、成長の様子を配信。この日の午前中に更新されたブログでも「キリンの赤ちゃんすくすく成長中~」と題し、「今もとっても元気にやんちゃな毎日を過ごしています」「身体も生まれた直後よりずいぶんしっかりしてきて、ひと回り大きくなりました♪」などと伝えていた。それだけに、赤ちゃんの急死に関係者は「我々も非常にショックを受けております」と悲嘆にくれた。

 幸弥とハルカスの間には、2018年5月にオスのキリンが1頭生まれたが、うまく立ち上がることができず出産翌日に死んでいる。

 今回は出産直後も順調だっただけに、死因が気になるところだが、「すでに解剖は終了しましたが、死亡につながるような所見はなかった。母乳を飲んでいたけど、しっかり飲めていなかったなどと考えられなくもないが、推測の域を出ない」(同)。

 大阪市ではここ数日、平年よりも気温の低い日が続いたが、キリンは夜、暖房の入ったキリン舎で過ごしていたという。関係者は「今はコロナの影響で皆さんが外に出られないので、我々もブログを通じて、ちょっとでも和むような情報を提供したかったが、残念な結果になり申し訳ない」とコメント。

 今後も幸弥とハルカスのペアで繁殖に取り組んでいくとしている。