サッカー・カタールW杯のトップが、同性愛者であることを告白したオーストラリアのアデレード・ユナイテッドMFジョシュ・カバッロに対し、歓迎の意を表明した。

 同性愛をカミングアウトし、世界的に大きな注目を集めたカバッロ。一方で、カタールW杯について英紙「ガーディアン」に心境を吐露。「カタールでは同性愛者が死刑になるという記事を読んだ。とても怖くて、カタールに行きたいとは思わない」と、恐怖を感じていると話した。

 これに対し、米CNNでインタビューに応じたカタールW杯大会組織委員会のナセル・アル・ハタル最高経営責任者(CEO)は「カタールは彼を歓迎している」と表明。「ここでは誰も脅威を感じていないし、安全でないと感じる人もいない。残念ながら、多くの告発記事やネガティブな記事で、このような認識を持ってしまったのだろう。カタールは、世界の他の社会と同じ。誰もが歓迎される」と安全であると強調した。

 ただし「公然の愛情表現は好まれない。カタールは謙虚な国。それだけは尊重しなければならない。それ以外は、誰もが自分の人生を自由に生きることができる」と公共の場での愛情表現には、〝NG〟を出している。

 カバッロの告白が、大きな影響を及ぼしたと言えそうだ。