今季欧州で大ブレークした日本代表FW古橋亨梧(27=セルティック)が、飛躍のきっかけとなったJ3岐阜(当時はJ2)時代の〝猛特訓〟を明かした。

 昨夏にJ1神戸からセルティックに移籍した古橋はいきなりエースとして大活躍し、公式戦で20得点を量産した。

 森保ジャパンの合宿初日となった30日にオンラインで取材に応じた古橋は「やっているうちに自分の強みが通用しているというのはあった。まわりに支えられて、パスをくれていることに感謝しかない」と充実のシーズンを振り返った。

 代表でも得点源として大きな期待が寄せられており「呼んでもらって感謝しているし結果で恩返しできたら。成長している段階だと思っている。でもまだ伸びると思うので磨いていければ。裏抜けだったり、ゴール前の駆け引き、ゴールへの嗅覚は僕の強みだと思う」とブラジル戦(6月6日、国立)を始めとした6月の4試合の強化試合へ向けて意気込みを見せた。

 現在の驚異的な決定力の礎となったエピソードも披露。プロデビューした当時J2の岐阜時代に「プレッシャーを感じて、なかなか思うようなプレーができていなかった。ひたすら練習終わりにシュート練習をしていた。もうずっと、30分、1時間やっていた日もあったし『はよ帰れ』と言われるまでずっとやっていた」と鬼気迫るほどのシュート特訓を連日繰り返していたという。

「あの苦しい時期、ああいうシュート練習があったから、今は無意識的にどこにゴールがあるのか完ぺきに分かってシュートを打てているし、それがゴールにつながっている。あの時期があったから今の自分がある」と古橋。下積み時代に人知れず続けた努力が今、結実しているようだ。