森保ジャパンのDF中山雄太(24=ズウォレ)が、注目を集めているDF長友佑都(35=FC東京)との左サイドバック争いについて言及した。
長友はパフォーマンス低下が指摘される中でも不動のスタメンとして起用され、大きな批判を浴びている。そうした中で中山は徐々に途中交代ながら出場時間を増やしており、サイドバックの〝併用〟が森保ジャパンでは日常の光景となった。
30日にオンラインで取材に応じた中山は「最終予選が始まって、スタートから出ていないことに対しては悔しい部分と、それと同時に自分に足りないものがあるからこそ、それが実現していないと思っている」と複雑な思いを吐露。「日々そこを埋めて、実現できるかどうかでもがいているところ。ライバルがどうこうより、自分が成長すれば結果、チームの総合力につながる」と長友の存在は過剰に意識しすぎず、自身のレベルアップに目を向けている。
得点力不足の中で、サイドバックに交代枠を使う試合が最終予選になって続いている。異例とも言える状況だが、森保一監督から交代に関する説明について「交代の時間とか、そのタイミングの説明はない。僕が出るタイミングの指示はあるけど。交代、起用に対しての説明は特にない」と明かした。
それでも「まず使っていただいてありがたい。任された時間で自分が証明しないといけない」と途中出場でもチャンスを与えてくれる指揮官には感謝している。「スタメンじゃないことに満足はしていないし、もちろんスタメンで出たいのはサッカー選手として当たり前。ただ、出られていない状況に対しては、僕がもっとうまくなればスタメンになれると思っている。途中から使われることの意図に関しては特に考えることはないので、そこは森保監督に聞いていただければ」とピッチでのパフォーマンスに集中している。
左サイドバック争いへの注目度が増す中、当事者の中山は冷静にレギュラー奪取を狙っていく構えだ。