J1柏のネルシーニョ監督(69)が“特別ルール”の継続を求めた。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響でJリーグは約4か月間の中断。再開後は過密日程で試合が行われているため、選手の疲労を考慮し、選手交代が通常の3枠から5枠に拡大された。

 ブラジル人指揮官は「ゲームの流れによっては、戦術的に劇的な変化を入れないといけない状況もあると思う」と不敵な笑みを浮かべた上で「これまでの3人の交代枠に加えて、2人交代できるので監督としての可能性は広がった。できることならこのルールは今後も続けばいいなと思っている」と交代5枠の続行を支持した。

 実際に、ネルシーニョ監督は再開後、積極的に交代枠を活用。特に試合終盤は、フレッシュな選手が大量に投入されることで、これまで以上にスペクタクルな試合が展開されてきた。フランス代表のディディエ・デシャン監督(51)をはじめ欧州サッカー界の指導者からも交代5枠の維持を求める意見が出ている。

 今季は国際サッカー連盟(FIFA)の指示もあり、全世界で採用されるルールだが、来季も継続となれば名将の大胆な采配がこれまで以上に注目されそうだ。