新日本プロレスのKOPW保持者・鷹木信悟(39)が、真夏の祭典「G1クライマックス」初制覇後の〝要求内容〟を明かした。Dブロック自力突破の可能性が復活したことで、準決勝(17日、東京・日本武道館)で内藤哲也、決勝(18日、同)でIWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトとの激突を熱望。さらに団体には新たなベルト製作を求める意向だ。その真意とはいったい――。

 鷹木のDブロックは、いまだ脱落者なしの大混戦模様となっている。14日長野大会ではデビッド・フィンレーがYOSHI―HASHIに敗れ3敗目。これで鷹木は自力突破の可能性が復活し、エル・ファンタズモとの最終公式戦(16日、日本武道館)で勝てば各ブロック1位選手によるトーナメント進出が決まる。

 準決勝の相手となるCブロックで最も気になる存在は、盟友にして同学年のライバルでもある内藤だ。「(2019年8月に)初対決した大阪の試合後『お互い30代のうちにもう一回やろうぜ』って言ったんだよ。向こうは空返事だったけど、こっちは借りを返したいと思ってる。俺はまだ39歳だし、ギリOKだろ」

 さらに決勝戦の相手にはIWGP世界王者のジェイを指名する。新規ファンを開拓したと自任するジェイからはシリーズ中に「俺の功績を無視するなんてなんたる無礼だ!」と挑発を受けた。

 鷹木は「無礼者はお前だっつーの! 米国でどんな活躍したか知らないが(再来日した今年5月まで)日本をないがしろにしてきたアイツには言われたくないよ」。最高の舞台での決着を狙う。

 また、G1覇者には来年1月東京ドーム大会でのIWGP世界王座挑戦権利証を与えられるのが通例だ。昨年覇者のオカダ・カズチカは権利証代わりに封印されていたIWGPヘビー級ベルトを要求し、実現した。

 当時IWGP世界王者として激高した鷹木はこれを逆手に取り「俺は過去のベルトを持ち出したりはしないけど…あれが通るんだったら、こっちの要望も聞いてもらわないとな。KOPWのトロフィー、何度言っても新調してもらえないんなら、俺がG1優勝してベルトに変えてもらおうか」と〝ウルトラC案〟をぶち上げた。

 かねて鷹木は〝お手ごろサイズ〟で威厳に欠けるトロフィーの新調を訴えてきた。今大会も会場にトロフィーを持ってきておらず、問題は解決していない。

「本音を言わせてもらうと、持ってても気分が乗らないんだよな。会社が動かねえんなら、俺が実績をつくればいいんだろ? しかし、KOPWに対しては腰が重いくせに、IWGP女子だけはやけに動きが早かったじゃねえか」

 余計な方面にまで敵をつくりつつ、G1初制覇への誓いを新たにした。