新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」13日東京・町田大会のDブロック公式戦で、KOPW保持者・鷹木信悟(39)が高橋裕二郎(41)を下し、3勝目を挙げた。

 昨年大会の公式戦では両者場外リングアウトの引き分けに持ち込まれ、優勝決定戦進出の可能性を断たれた因縁の相手との公式戦。鷹木は「ハウス・オブ・トーチャー」のSHOも介入させた裕二郎の卑劣ファイトに、この日も苦戦を強いられた。

 ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを噛み付き攻撃で阻止されると、レフェリーと激突させられ、リバースDDTで叩きつけられる。無法状態となったリング上で、SHOが裕二郎に手渡したイスで殴打されてしまった。

 それでも鷹木はイスごとパンピングボンバーで裕二郎を吹っ飛ばすと、そのイスをSHOに投げつけて邪魔者を排除。最後は一気にラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントを奪ってみせた。

 2敗を死守してブロック突破へ望みをつないだ鷹木は「お前のやってることは本当にくだらねえんだよ! セコンドのSHO使ったり、凶器使ったり、揚げ句にはダンサーのピーター使ったり。何がやりてえんだよ。俺ちょうどKOPW持ってるからよ、なんだったらピーターかけるか?」と裕二郎を断罪。

「これで3勝2敗、勝ち点6。やっと一つ勝ち越したぞ。残るは一つだ。(エル)ファンタズモ戦(16日、日本武道館)。勝つしかない。引き分けはない。負けることは一切考えていない4勝2敗で終わる。それしか考えてねえから。4勝したって勝ち上がれるか分かんねえから。俺の頭の中はいま、4勝2敗で終わることしか考えてねえ」と最終公式戦必勝を誓っていた。