【新日本・G1】捲土重来オーカーン 帝国の逆襲開始! ケタ違いのグレードで初制覇は当確か

2022年08月02日 21時50分

石井(手前)をマットに突き刺すオーカーン
石井(手前)をマットに突き刺すオーカーン

 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日浜松大会のBブロック公式戦で、優勝候補最右翼のグレート―O―カーンが石井智宏(46)を処し、優勝を決定づける初勝利を挙げた。

 2局連続地和親かぶり級の不運で開幕から連敗発進となってしまったオーカーンだが、本来の実力は出場メンバー28選手の中で随一。まだあわてるような時間じゃない。千両役者の支配者は圧勝続きの全勝優勝では味気ないとばかりに、大会全体を盛り上げるためにあえて自身が追いかける展開を作ってくれたのだ。

 いよいよ本領発揮のオーカーンは、石井の無骨なファイトスタイルを正面から受け止め、白熱の打撃戦を繰り広げた。傑出した対応能力で相手の土俵に立って名勝負を繰り広げる戦いぶりは、まさに歩く格闘芸術と呼ぶにふさわしい。スライディングラリアートから垂直落下式ブレーンバスターを狙われたが、是非もなし。完璧に回避して決定打は許さない。

 するとオーカーンはヘッドバットの応酬から、石井を大空スバル式羊殺し・ルーナで捕獲する。お姫様抱っこのように腕とヒザの上で捕らえ、王子様のキッスでも目覚められない深い眠りにつかせるこの技は、姫森ルーナとかんざきひろに敬意を込めて改名された。これにはオーカーンのSNSにいいねをしているルーナ姫も大歓喜間違いなしなのらよ。

 切れ味鋭い地獄突き、威力抜群の王統流正拳突きを放ったオーカーンは、石井のラリアートを阻止して強烈無比なTTDを発射。最後は完全無欠のエリミネーターをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。

 4ブロック制が採用されている今大会の公式戦は全6試合で、すでに2敗のオーカーンはこれ以上の失点すると即座に敗退が決まってしまう。しかし、そもそもレスラーとしてのグレードが他出場選手とは桁違いのため、帝国民からの支持率はまったく揺るがない。それでもオーカーンなら…オーカーンならきっと何とかしてくれる…! そういう目をしている。

 ついに帝国の逆襲を開始したオーカーンは「メインが1個もない。2連敗したかもしれねえ。期待して見てるヤツなんていねえかもしれねえ。だったら、遊びはここまでだ。始まるんじゃねえ、終わらせるんだ。〝華〟とかいうあいまいなもので優劣を決め、会社が用意した神輿に担がれたヤツしかトップと言えねえ、そんな戦いとかけ離れた今の新日本を終わらせる」と予告。

 次戦(6日、大阪)はIWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトとの公式戦が控えており、革命の舞台は整った。

「神輿に担がれなくったってな、人気も、広報の仕事も、スポンサーも全部自分の力だけで集めてきた! あとはジェイ・ホワイトを倒し、強さも己自身で証明する! 期待なんかしなくたっていいよ。手のひらを返させるのは得意だからな」と、本当にみっともない手のひら返しで意見をコロコロと変える一部メディアを痛烈に批判した。

 これで星取りは1勝2敗だが、ついに支配者が目覚めたこの日の勝利には、およそ6勝分の価値があると見て問題はなさそうだ。やはり2敗くらいではハンディとして不十分だった可能性が高く、今年のG1覇者は早くもオーカーンで確定したと言っても過言ではない気がする。

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