新日本プロレス16日の後楽園ホール大会で、EVIL率いる「ハウス・オブ・トーチャー」がCHAOSとのイリミネーションマッチに勝利。札幌大会(19、20日)のタイトルマッチ2連戦に弾みをつけた。

 拷問の館とCHAOSとの抗争は激化の一途。EVILは19日大会で裕二郎と組みIWGPタッグ王者の後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組に挑戦し、翌20日大会では後藤、YOSHI―HASHI、YOH組を相手に裕二郎、SHOと保持するNEVER無差別級6人タッグ王座のV2戦に臨む。この日はCHAOSと4対4イリミネーションマッチで激突した。

 拷問の館はSHO、ディック東郷が、CHAOSは石井智宏、YOHがそれぞれ失格となり、試合はタッグ王座戦を争う両チームが残る展開に。YOSHI―HASHIをオーバー・ザ・トップロープ(OTR)で失格に追い込んだ裕二郎もOTRで退場すると、EVILと後藤の一騎打ちとなった。

 急所攻撃を防がれ、裏GTRを浴びたEVILだったが、GTRは許さずにダークネスフォールズで逆襲。最後は首折り弾の応酬を制止て後藤をOTRで場外へ落としてみせた。

 一人残りで拷問の館に勝利をもたらしたEVILは後藤を見下しながら「オイ、そいつが落ちたのはたまたまか? たまたまの顔してねえだろ、バカヤロー! 実力で負けたんだよ、お前らは。後藤、YOSHI―HASHI、テメーらみたいな弱えチャンピオンだとな、そのベルトは泣いてんだよ! 俺と裕二郎で、お前らを札幌で潰してやるからな。そして! この俺がNEVERとタッグの3冠王になってやるからな! よく覚えとけ!」と勝ち誇った。さらにバックステージでは「てめえらみたいなゴロツキの野郎はよ、チャンピオンじゃねえんだよ。頂点じゃねえんだよ! 実力も何もないお前らを、札幌で終わりにしてやるからな、よく覚えとけ」と予告。後藤とYOSHI―HASHIがゴロツキ呼ばわりされる覚えはないだろうが、とにもかくにも悪の限りを尽くす拷問の館の勢いは加速する一方だ。