新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」が14日の後楽園ホール大会で開幕。鈴木みのる(53)のパートナーとして約2年半ぶりの新日本マット参戦を果たしたTAKAみちのく(48)はタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(34)との鈴木軍同門対決で壮絶なKO負けを喫した。

 2011年5月の鈴木軍結成当初からのメンバーだったTAKAは19年5月を最後に新日本マットを離脱。今回のリーグ戦でみのるのパートナーとして抜擢された。離脱と復帰に関してひと言も説明がないことをかつての盟友・タイチから痛烈に批判され、開幕前から同門対決に不穏な空気が漂っていた。

 タイチの入場と同時に急襲されたTAKAは、いきなり場外で鉄柵に打ち付けられるなど手厳しい攻撃を受ける。一時はみのるからもタッチを拒否され、自力で反撃に出るも現IWGPタッグ王者組の牙城は崩せない。タイチの聖帝十字陵に捕獲されるなど苦しい展開が続いた。

 スーパーKをさく裂させてみちのくドライバーを狙ったTAKAは、これを回避されるとアックスボンバー、デンジャラスバックドロップを浴びてダウン。なんとかカウント内に立ち上がるも、タイチの必殺ブラックメフィストでマットに叩きつけられ再びダウンカウントが数えられる。みのるがゲキを飛ばし、タイチとザックも立つことを促すが、カウントアウトとなってKO負けが宣告された。

 試合後のリング上ではタイチに詰め寄られたみのるが「なんでコイツ連れてきたか教えてやるよ。俺の仲間だからだ! 必要だからだ!」と答える一幕も。フラフラと立ち上がったTAKAは、ザックからも抱き寄せられると最後はタイチとグータッチをかわして〝禊〟の一戦を終えた。

 試合後のTAKAは「いろいろあって離れて2年半、いろいろあったけど、タイチとか、たまにボスとかがよ、連絡くれて。気にかけてくれてた。俺の力なんて大したことねえよ。微々たるもんだよ。ただよ、何か俺にもまだできることがあるんじゃねえかと思って。だから俺は帰ってきた。チャンピオンがいまタイチとザックだろ? 必ず取りに行く。スタートしたばっかだよ」。2年半の空白の間も信じてくれた仲間のためにも、復活を誓っていた。