新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」が15日の愛知県体育館大会で「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と同時開幕。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの鷹木信悟(37)、SANADA(32)組がEVIL、高橋裕二郎(39)組に不覚を喫し黒星スタートとなった。

 シングル実力者同士の新チームに、初戦で落とし穴が待っていた。鷹木のパンピングボンバーアシストを受けたSANADAは、EVILにSkull End(変型飛龍裸絞め)を狙う。ところが介入してきた敵軍セコンドのディック東郷(51)のワイヤーチョーク攻撃を浴びて決定機を逃してしまう。

 SANADAはEVILと東郷を同士討ちさせ数的不利を逃れたが、今度は裕二郎に襲い掛かられる。ならばとTKOで迎撃しようと担いだところで背後からEVILの急所打ちをくらい悶絶。そのままEVIL(変型大外刈り)で沈められてしまった。

 昨年までの同リーグ戦では3年連続で優勝決定戦に進出していた名タッグは、今年7月にEVILがバレットクラブに造反したことで瓦解した。今年のG1公式戦でEVILに勝利を収めたSANADAは、11月7日大阪大会でも、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(38)とEVILの王座戦でも、内藤の助太刀に参上していた。

「てめえが他人の試合ばっか邪魔してるからこういうことになるんだ。覚えておけ」と勝ち誇ったEVILを尻目に、SANADAはノーコメントで会場をあとにした。