新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」が15日の愛知県体育館大会で「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と同時開幕。グレート―O―カーンが「ジ・エンパイア」に加入したジェフ・コブ(38)との新タッグを発進させ、棚橋弘至(44)、トーア・ヘナーレ(28)組との初戦をものにした。

 パートナー「X」の正体として姿を現したコブは、レスリングでアテネ五輪出場の経歴を持つ。2012年全日本選手権優勝など輝かしい実績を持つオーカーンとのレスリングエリートタッグチームが、いきなり猛威を振るった。

 装い新たにショートタイツのコスチュームを身にまとったオーカーンは、棚橋にモンゴリアンチョップを乱射。エリミネーター(アイアンクロースラム)をさく裂させ、早々に試合から排除する。最後はコブがツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)でヘナーレを沈め、わずか2分28秒で初陣を飾った。

 さらに試合後、オーカーンは場外にいた棚橋をリングに上げると膝十字固めで敗者にムチを打つ。さらには膝へのイス攻撃も見舞い、かつて付け人を…いや、長年団体を牽引してきたエースの古傷をえぐった。

 愚民どもにジ・エンパイアの力を証明すると同時に、棚橋を完全破壊したオーカーンは「貴殿が名レスラーであることは十分存じております。だけどな! 貴様ごときを尊敬したことは1度たりともない! 負けてばっかり、ケガしてばっかり、欠場してばっかりのヤツを、堕ちた太陽をどうやって尊敬しろというんだ?」と是非もなしのご様子。

 新相棒とともに、ワタリ支配へ着実な一歩を踏み出した。