ライガー「引退後もマスクつけます。いまさら素顔になれないだろ~」

2019年12月29日 11時00分

ライガーは「怒り」を持って東京ドームのリングに立つ

【獣神サンダー・ライガー平成ジュニア一代記(最終回)】新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーの引退試合(来年1月4、5日、東京ドーム)が迫ってきた。4日大会では藤波辰爾、ザ・グレート・サスケ、タイガーマスクと組み、佐野直喜、大谷晋二郎、高岩竜一、田口隆祐組と対戦。5日大会では佐野と組み、高橋ヒロム、リュウ・リー組と激突する。ライガーが半生を振り返る短期集中連載「平成ジュニア一代記」最終回は、ラストマッチと引退後について語る。

 1・4では僕と関わりが深い人たちが揃いましたね。藤波さんはこの世界に飛び込むきっかけだったし、大谷、高岩たちがいたからこそ1990年代の盛り上がりがあった。エル・サムライも小林邦昭さんもセコンドで来てくれる。

 湿っぽくやるのは嫌だから、そういう人たちと華やかにやれるのは本当に感謝ですよ。世代や団体を超えたジュニアオールスター戦のよう…なんだけど、考えたらみんな新日なんだよな! この試合は新日ジュニアの歴史だと思ってもらっていいんじゃないかな。

 1・5はライガーを確立してくれた佐野さんと組んで、ヒロム、リュウ・リーとのラストマッチ。ヒロムは新しいジュニアを引っ張っていく人間だと思うし、本音を言えば「あとはもう俺じゃない。お前が頑張れよ」と言って引退したい。でもその期待に応えられるかは、本当にあいつ次第。

 何十年もプロレスをやってきて、いろんなことを言う人、いっぱいいましたよ。いいんです、言わせておいて。でもリングに上がる人間が「新日本プロレスとは?」と聞かれたなら「戦いなんだ」と。これは(アントニオ)猪木さんが言ってきたこと。怒りを忘れちゃダメ。最後まで僕はそれで上がるつもりです。

 3月から引退ロードを走ってきました。とはいえコンディション整えて、練習して、試合して、その日の疲れを取って、次の試合にまた…って繰り返しなので、僕たちの仕事は。やってる時は寂しさも何も感じなかったんだよなあ。

 引退後に関しては、自分の希望は会社と話してます。現役の時に「もう少しこうしてほしい」っていうのがあって。裏方というか縁の下の力持ちになりたいね。今まで僕は、みんなに支えてもらってきたので、今度は支える番でしょって。練習や人間関係がきつかったりして、新弟子が辞めていく時もある。そこで話を聞いてあげられる人間が、今はいないんですよ。

 僕もレスラーやってたから、聞かれればアドバイスしてあげることもできるし、励ましてあげることもできる。僕が道場でそういうことをやれればなって思うんです。あと、例えば試合後に夜遅く道場に帰ってくる時があるでしょ? 若いやつらはそこから洗濯、食事、片づけして、次の日の準備。でもそこで食事の面だけでも俺がケアしてあげられれば、あいつら楽かなって。

 何かあって人前に出る時は、マスクつけて出ますよ。(漫画家の)永井豪先生からも「引退されてもマスクかぶるなら、ライガーを名乗っていただいて大丈夫です」と直接、お話をいただいたので。あれは本当に感激しましたよね。というか(小声で)いまさら素顔になれないだろ~。嫌だよ~、俺が嫌だよ~。東京ドーム、最後までギラギラした怒りの獣神で終わりたいので、応援お願いします。

☆じゅうしんサンダー・ライガー 1989年4月24日、漫画家の永井豪宅で誕生。同日の新日本プロレス東京ドーム大会(対小林邦昭)で獣神ライガーとしてデビュー。同年5月25日にIWGPジュニア王座を戴冠し、90年1月に獣神サンダー・ライガーに改名した。「トップ・オブ・ザ・スーパー・ジュニア」や「スーパーJカップ」などで優勝を飾った他、ヘビー級戦線でも活躍。平成のマット界にジュニアの一時代を築いた。正体は「山田恵一」とされる。170センチ、95キロ。