消える“プロレスの聖地”…ノアはディファ有明から都内に移転

2016年12月28日 12時38分

ノアは旗揚げから本拠地にしていたディファ有明から撤退する

 故三沢光晴さん(享年46)が創設したプロレスリング・ノアが、約16年半の間、本拠地とした東京・江東区有明から移転することが27日、明らかになった。来年1月からは、東京・千代田区三崎町に新事務所を構える。

 ノアは2000年8月5、6日にディファ有明で開催した旗揚げ2連戦に合わせ、併設するビル内に事務所と道場を設けた。長年の間、ディファ有明と近隣の有明コロシアムをホームリングとして、有明はノアの代名詞となっていた。選手とスタッフがコミュニケーションを取るには絶好の環境だったが、唯一不便だったのが都心からのアクセス面だった。

 関係者によると24日後楽園ホール大会の年内最終戦を終えた直後から事務所と道場、合宿所の引っ越し作業に入っており、来年1月4日に新オフィスの事務所開きを予定している。移転先はプロレスのメッカである後楽園ホールまでは徒歩5分という好条件だ。

 ノアは11月1日にIT企業「エストビー」(その後「ノア・グローバルエンタテインメント」に社名変更)に事業譲渡され、元全日本プロレス社長の内田雅之氏(54)を会長とする新体制に移行していた。今回の移転は、新生ノアにとって改革の第1弾となる。ノア幹部の一人は「ちょうど(ディファ有明との)契約更新の時期だった。(借りられるのは)ディファ有明の営業終了までなので、早めに出ることにした。合宿所の環境改善も考えたうえでのことです」と話した。

 ディファ有明は19日に2018年6月末で営業終了することをオフィシャルサイト上で発表したばかりだった。新道場や合宿所については現在、臨海副都心地区を中心に候補地を選定中。2020年東京五輪に向けて、中心地区のひとつとなる有明周辺は急ピッチで再開発が進んでいる。世界中が注目するスポーツの祭典が行われる一方、プロレス格闘技の“聖地”がまたひとつ幕を閉じることになる。