初代タイガーマスク率いる「ストロングスタイルプロレス」9日の後楽園大会で、関根〝シュレック〟秀樹(48)が、憧れの船木誠勝(53)との一騎打ちに臨み、壮絶に散った。

 かねて船木戦を熱望していた関根は昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」でのシビサイ頌真戦に続き4月には「RIZIN TRIGGER 3rd」でも貴賢神に2RTKO勝ち。狂い咲きと呼ぶにふさわしい快進撃を続けると本紙を通じ「この勝利で、船木誠勝の対角に立つ資格も手にできたと思う。よろしくお願いします!」と改めてアピールしていた。

 その〝片思い〟がついに侍の耳に届き、一騎打ちが実現した。ボンサイ柔術でホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケと練習する関根はグラウンドの攻防に活路を見いだし、足関節の取り合いを挑む。この関根からの挑戦を船木も受け止め、観客が固唾を飲んで見つめる中、じっくりとグラウンドでのやりとりを展開した。

 試合はその後、スタンドの攻防で動く。中盤に強烈な蹴りでダウンを喫する場面もあった関根は終盤、船木の強烈な掌底の連打にハンマーパンチで対抗するが徐々に押し込まれ、最後は丸め込みを脱した瞬間に顔面にヒザを叩き込まれて3カウントを奪われた。

 負けはしたものの、悲願かなった関根はリング上で代名詞の号泣。「俺の憧れの船木誠勝が強くてうれしかった。最後の瞬間を覚えていないのが悔しいです」と大粒の涙をこぼした。

 一方、関根の思いと攻撃を全て受け止めてはね返した船木は「ギリギリですね。こっちのスタミナが切れたら終わりだった」と紙一重の戦いだったと告白。さらに「体も強くて関節も取れないし、首もないし。恐ろしい。あんな人間いないですよ」としつつ、再戦について「考えさせてください」と話した。