初代タイガーマスク率いる「ストロングスタイルプロレス」9日の後楽園大会で、女子版虎戦士「タイガー・クイーン」を狙う黒覆面軍団「ダーカーズ」がそのベールを脱いだ。

 この日、ダーカーズからはダーク・タイガーとダーク・パンサーが出場し、高瀬みゆきを従えたクイーンとリング上で初めて対峙した。ダーカーズはゴング前から襲い掛かりラフファイトを展開。セコンドのダーク・チーターも巧みな悪の介入でクイーン組に攻め込む。

 中盤にはダーク・タイガーが巧みなインサイドワークでクイーンの攻撃をレフェリーに誤爆させ、リングを無法状態にしてから木刀でつくなどやりたい放題。最後はダーク・タイガーがリバースタイガードライバーで高瀬を沈めて3カウントを奪った。

 すると試合後、ダーカーズは意外な動きを見せる。リングサイドで観戦していた新間寿会長の前に歩み寄って握手をかわし、まさかの〝合体〟と思われる行動にでたのだ。

 だがその後、新間会長は3人にまさかの苦言だった。その行動や志を褒め期待を寄せるも「今日の試合は私にとって少し物足りない。やるならもっと徹底的にいってほしい。ヒールだったら、もっとヒールの戦いをしてほしい。タイガー・クイーンを相手にするなら2対2でも3人がかりでどんどんやらないと」とした上で、無言を貫く3人に「声を出せ」とむちゃとも思える要求をした。
 ともあれ最後に「3人には期待大です」。ダーカーズにとってまず攻略すべきは新間会長なのかもしれない。