【オーカーンと異次元対談・後編】特別ゲストに新日本プロレスのIWGPタッグ王者・グレート―O―カーンを迎えた浜口京子(44)の「気合でGO!」スペシャル対談後編は、予想外の展開が待ち受けていた。レスリングの元世界女王と、卓越したレスリング技術を誇る帝国の支配者は格闘技に対する考えが合致。プロレスラーの父・アニマル浜口氏と「余」の共通点に、グイグイ引き込まれた京子は、禁断のオファーを承諾してしまった…。


 京子 私、もともとプロレスラーになりたくて、技術を学ぶためにレスリングを始めたんです。父(アニマル浜口氏)にも気合の精神と「とことんやれ。アマだけどプロレスラーとしての自覚を持て」と教えてもらってきた。だからプロレスラーの皆さんに対する憧れがすごくあるんです。

 オーカーン(以下・余)プロレスもアマレスも他の格闘技もルールは違えど、根底にあるものは一緒じゃ。根性論、精神論をバカにするヤツもいるが、トップに立つためには気合も絶対に必要な要素じゃ、と余も思っておる。

 京子 やっぱりオーカーン選手、父に似ています。出ているオーラがすごいですね。圧倒されます。昔のプロレスラーはみんなアロハシャツとか半袖を着て、胸元、開けてるんですよ。あと、小指のリングも父がよくつけています。

 余 いや似てるって、今の服装の話か? それただ余のファッションが昭和のレスラーみたいだと言っとるだけじゃろうが! 無礼者!

 京子 お、お許しを~! でも、試合を拝見していても、父みたいにワイルドで個性的。話していてスイッチが入る感じも似ています。あと、胸毛。いいですね。すごくかっこいい。

 余 余は英国生まれ。英国では胸毛が生えていない男は子供扱いされるのじゃ。だから美意識の塊でもある余は、手や脚はきれいに脱毛しておるが、胸毛だけはこうして残し、私服でも常に胸元を開いて見せておるのじゃ。で、他には? もっと褒めよ。

 京子 前腕の太さもすごい。私はレスリングの強さは前腕でわかると思っているんです。自分もすごく鍛えました。

 余 おお、余も確かにそう思うな。(レスリングの)ローリングで大事なのは、前腕の引きつけだと思うからな。今、いいアドバイスを言ったと思うぞ。確かに強くなるなら前腕は大事だ。しかし、そこまで余をリスペクトしているとは知らなかったぞ。こうして今日、お見合いもしたし(?)、帝国入りするか? ディーバとして!

 京子 え!(照れる)私なんてそんなアレではないと思うのですが…。

 余 何を言っているんだ! もっと自分に自信を持て! 京子、お前はすごくかわいいぞ。誰よりも乙女じゃないか! 何かディーバとしてやってみたいことはないか?

 京子 (照れる)…応援します。この格好(はっぴ姿)で。オーカーン選手が疲れてエネルギーが残り10(%)ぐらいになった時には、このクマさんクッキーを持って駆けつけます。

 余 試合中にクッキーを食わせたら、喉がパッサパサになって試合どころではなくなるではないか! それはむしろ謀反じゃろがい。

 京子 お許しを~! では、「京子さ~ん」と呼ばれたら、助けにいって背中を叩いて「気合だ~!」です。

 余 貴様は強さを兼ね備え、いざとなれば本当に戦えるからな。連合帝国のメンバーは外国人。和のテイストで癒やしてもらうこともできるかもしれぬな。相撲部屋のおかみさんみたいな存在になれるだろうな。もう決まりだ! 連合帝国に入るということでよいな?

 京子 …はい。支配されちゃった!

 余 黒木メイサに続き浜口京子の心までも支配してしまうとは、余も罪深い男じゃ…。では、早速これから浅草でも案内してもらおうかの。

 京子 (照れる)おいしいたい焼き屋さんにお連れします…。

 余 これは密会デートなんじゃから、絶対についてくるなよ。絶対だからな!