ノア森嶋が電撃引退 「糖尿病」が原因

2015年04月21日 10時10分

現役引退を決意した森嶋

 プロレスリング・ノアの森嶋猛(36)が現役引退を決意したことが20日、本紙の取材で明らかになった。出場予定だった「グローバルタッグリーグ戦2015」を緊急欠場したが、ドクターストップがかかっていたことが判明。「糖尿病」とみられ、このまま現役生活を続けることは困難と判断した模様だ。上昇傾向にあった方舟マットで、トップレスラー引退の衝撃が走る事態になった。

 複数の関係者の話を総合すると、森嶋が現役生活にピリオドを打つことを決意した。事態が急変したのは16日のこと。午後4時から予定されていた「グローバルタッグリーグ戦」の会見に出席するため、森嶋は東京・有明のノア事務所を訪れた。ところが取締役でもある森嶋の口から幹部たちに伝えられたのは「血液の数値が悪い。このまま引退する」という衝撃的なものだった。

 引き留めが困難と判断した団体側は、2000年8月の旗揚げメンバーであり、功労者でもある森嶋を送り出すために妥協案を提示。病状を見ながらでもリングに上がり、8月の旗揚げ記念大会や年末に予定するビッグマッチで盛大な引退試合を行うことを勧めた。発表も、早くても故三沢光晴さんの七回忌興行(6月13日、広島グリーンアリーナ)後にする方向で調整され、ひとまず古傷を再発させたことによる緊急欠場という発表に至った。

 ところが、森嶋は190センチ、130キロの巨漢戦士でリング上でも暴走ファイトが持ち味だが、内面は繊細。体調悪化で一度落ちたリングへのモチベーションが上がることはなかった。引退の意思は固く、このまま引退試合も行わずにリングを去ることが濃厚だ。すでに森嶋本人は18日の時点で、所属選手や他団体で親交のあった選手たちに現役引退を報告しており「糖尿病が原因」と説明している。

 各地のプロモーターやスポンサー筋への説明が終わり次第、21日にも正式発表される見込みで、引退発表会見も行われない。

☆もりしま・たけし=1978年10月15日生まれ。東京・江戸川区出身。東京学館浦安高卒業後に全日本プロレスに入門。1998年3月22日の志賀賢太郎戦(後楽園ホール)でデビュー。ノア移籍後の2008年3月にはGHCヘビー級王座を獲得。昨年1月からは極悪軍団「超危暴軍」のボスとして活動し、09年7月からは取締役として団体運営にも携わっていた。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞では敢闘賞(07年)と殊勲賞(12年)を受賞。必殺技は岩石落とし。190センチ、130キロ。