日に日に寒くなると温かいものが食べたい…というワケで、10月末にオープンしたばかりの「おでん屋 ずぶ六」(東京・六本木)に突撃! 予約必須のおでんの名店「びぃすとろ 汁べゑ」の系譜を継ぐ大衆酒場で、うまいおでんをつまみに一杯やれると、酒飲みたちで夜な夜なにぎわっている。

 六本木の喧騒を離れた路地裏にたたずむ同店は、ちょうちんと縄のれんが目印。巨大な特注おでん鍋が出迎えてくれ、その鍋を囲むようにカウンターやテーブル席があり、畳敷きのテラス席まで備えている。

 まずは名物の「真っ黒おでん」から。「びぃすとろ 汁べゑ」から引き継いだ黒おでんで、たまりじょうゆにカツオと煮干しを加えた真っ黒なだしは、見た目ほどしょっぱくはなく、うまみが広がる。肝臓にいいシジミ入りなのもうれしい。

 定番の「大根」(250円)や「黒はんぺん」(200円)から、自家製の「いわしつみれ」(250円)まで、約20種類が揃っていて、お得な「真っ黒おでん 盛り合わせ」(おまかせ6品=1000円)も…。

 おでん以外にも酒に合うつまみが充実。見た目もネーミングもインパクト大の「痛風盛り」(1980円)は、ウニ、カニ、イクラ、アワビ、白子、アンキモ、イカ、タラコが皿からあふれんばかりに盛られている。仕入れにより内容は多少異なるが、超豪華な海鮮玉手箱といった感じで、痛風におびえつつもオーダーするお父さんが後を絶たない人気メニューだ。

 そのほか、数量限定の希少部位「本マグロ脳天トロ串」(1本580円)、「本マグロ骨付き中落ち」(1人前=780円、注文は2人前から)、甘納豆入りでどんな酒にも合う「マスカルポーネチーズタワー」(780円)などといった、のんべえ向きのつまみがズラリ。ドリンクも「まるごとすりおろしサワー」(700円)をはじめ、「路地裏ハイボール」(480円)、「親父のレモンサワー」(500円)など、バラエティーに富んだラインアップだ。

 ちなみに店名は、江戸時代に流行した“酔っ払いランキング”で、酔い具合に応じて「ずぶ三」から「ずぶ十二」までのレベルに番付されていたことから、酔っ払いを示す「ずぶ六」になるまで飲んで食べてほしいとの思いが込められているとか。

※価格は税込み。