大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)を控え、榊原信行CEO(57)が注目カードの行方とさらなる“サプライズ”の投入を予告した。

 旗揚げから5周年を迎え、集大成大会のメインでは朝倉海(27)の持つバンタム級王座に堀口恭司(30)が挑戦する。両者とも勝てば米国の総合格闘技団体「ベラトール」の王座を目指したいとしているが、榊原CEOは「(ベラトール代表の)スコット・コーカーとは話をしている」と断言。ベラトールのバンタム級王座はフアン・アーチュレッタ(33=米国)が保持する。「まずこちらに来てもらって(大みそかの)勝者のタイトルに挑戦。そこでこちらが勝てば、アーチュレッタのベルトをかけてベラトールでリマッチになるのでは。その辺は来年早い段階で実現できると思います」と、水面下で2団体王者誕生に動いていると明かした。

 一方、新しい挑戦として人気ユーチューバーのシバター(35)を第3試合のリングに上げる。この意向を「トップアスリートではない、爆発的にフォロワーを持ったインフルエンサーが格闘技界になだれ込むイノベーションが世界的に起きている。その上で僕らとしてはどんな賛否が起きるのかを含め、実験的にやってみることにしました」と説明。対戦相手は「X」とされてさまざまな臆測を呼んでいるが「本物の格闘家でいきます。間違っても他のユーチューバーとかイロモノ同士はやらせないです」とした。

 加えて、大会当日に向けて「驚がくのサプライズが待っています。新たな格闘技の歴史を刻むビッグサプライズの予感を感じられる何かをお見せできると思います」。最後まで目が離せない年の瀬になりそうだ。