立ち技打撃格闘技イベント「RISE WORLD SERIES 2026」(19日、東京・EBARA WAVEアリーナおおた)で、那須川龍心(20)が大崎一貴を破りRISE世界スーパーフライ級王座を手にした。

 試合は1ラウンド(R)序盤から前に出てくる大崎のプレッシャーを受けてロープを背負う場面が多かった龍心だが、下がりながらもパンチを返して応戦。2Rも総力戦となり、2人はパンチとキックを交錯させる。終盤、龍心は前に出てくる大崎にジャブやヒザ蹴りを放ち、距離を保つなどして対応した。

 3Rも前に出続ける大崎とそれをいなしつつ応戦する龍心の攻防が続く。4Rは序盤に互いの頭部がぶつかるバッティングのアクシデントがあり、大崎が左の眉尻から出血したが再開。両者引かずタフな展開になった。

終盤にバックスピンキックも見せた那須川龍心(左)
終盤にバックスピンキックも見せた那須川龍心(左)

 最終5Rは接近戦で激しい打ち合いとなり、そのまま終了するも判定は1―1のドローで延長に突入。両雄は疲労も見せずに最後まで打ち合ったが、龍心は中盤、パンチで顔面をとらえることに成功。終了間際にはバックスピンキックも見せ、判定2―1で僅差の白星を手にした。

 試合後、兄・天心(帝拳)と抱き合って勝利を喜んだ龍心は「ここまで自分を強くしてくれたのは大崎選手です。ありがとうございます」と激闘を繰り広げた相手に感謝だ。さらに「一人で抱え込んだり、自分で自分を苦しめたりしている人おたくさんいると思います。そういう時、周りの友達や家族に相談してください。弱さを打ち明けるのも強さだと思います。自分は周りのみんなに恵まれて強くなれました」とメッセージ。

 最後に「兄の天心が世界タイトルマッチでリベンジ戦が待ってるんで。俺が勝ったってことは、絶対に天心も勝ってくれると思うんで。みんな、しっかり天心を応援してください!」と、井上拓真とのボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチを控える兄にバトンを渡すのだった。

勝利した那須川龍心(左)を祝福する兄・那須川天心
勝利した那須川龍心(左)を祝福する兄・那須川天心