中日・立浪和義監督(52)が15日、自らドラフト候補の発掘に乗り出す意欲を見せた。

 指揮官はこの日、16日の広島3連戦(マツダ)に備え、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で、若手野手の指名練習に姿を見せた。練習後は10月20日のドラフト会議に向けて言及。「自分も高校野球とかで注目されている選手とかを、極力テレビをつけて見るようにはしている」と明かす。

 もっか開催中の夏の甲子園大会をきっちりチェックしており「打撃だけしか見ていないが、ホームランを2本打った鶴岡東の捕手(土屋奏人)とか良いし(ヤクルト)村上の弟(慶太内野手=九州学院)も楽しみだなと。二松学舎大付の1年生の右バッター(片井海斗内野手)もすごい。あの子は将来楽しみですね」と目に留まった選手を具体的に挙げた。

 15日現在、チームは最下位に低迷しており、今オフの戦力補強は急務。それだけに「ウチに必要な戦力の補強と、先もある程度、見据えたプランでやっていかないと。ここ数年なかなかうまいこといっていないところがあるので。もちろん高校生もそうだし、今すぐほしいポジションもある」と明かす。

 現在、チームの懸念材料は遊撃のポジションで亜大・田中幹也内野手や天理大・友杉篤輝内野手らが候補に浮上。すでにアマチュア野球を視察できるスカウト登録も済ませている立浪監督は「(遠征で)東京へ行ったりした時に試合があれば、見てみたい。今、良い選手を探しているところ」という。

 昨年のドラフトは野手5人、投手1人の計6人の指名だったが、今年は重視するのは投手なのか野手なのか、即戦力なのか将来性なのか。これには「投手は毎年もちろん、ほしいけど、いろいろ野手との兼ね合いもある。これから毎年、将来性も即戦力もいろいろ含めて全部やっていかないといけない」ときっぱり。今後は立浪スカウトマンが神出鬼没となりそうだ。