【阪神】ヤクルトOB 伊勢孝夫氏が〝首位追撃〟に太鼓判「8月中に5ゲーム程度まで詰められる」

2022年07月26日 05時15分

伊勢氏がキーマンに挙げた阪神・大山(左)と佐藤輝(東スポWeb)
伊勢氏がキーマンに挙げた阪神・大山(左)と佐藤輝(東スポWeb)

 阪神が46勝46敗2分けの成績で前半戦を終了した。開幕から1勝15敗1分けと大きく出遅れ、4月21日時点で16の借金を背負いながら、5月以降徐々に立て直し、ついに勝率5割ターンに成功した。評論家の伊勢孝夫氏は投打ともに充実してきた現在の阪神のチーム状態を高く評価。首位・ヤクルト追撃の一番手は阪神であるとした上で、後半戦再開後も当面は〝普段着〟の戦いを貫くことの必要性を説いた。


【新IDアナライザー 伊勢孝夫】やはり阪神は地力のあるチームだ。青柳、西勇、伊藤将らの先発陣の質量に加え、リリーフ陣も充実。新加入助っ人のロドリゲスも、まだ3試合しか試合に出場していないため現時点での評価は保留したいが、オリックスに在籍していた経験があるだけに新たな環境への適応は早そうだ。

 開幕直後のドン底状態から借金を完済したチームの勢いは驚嘆に値する。首位とのゲーム差は11とまだまだ遠いが、後半戦だけでヤクルトとの直接対決は12試合も残っている。シーズンは最後まで何が起きるか分からない。ヤクルトOBとして心配しているのは、あのチームは強さともろさが伝統的に同居しているという点だ。高津監督も相当な危機感を持って後半戦に臨むのではないだろうか。

 話を阪神に戻そう。選手一人ひとりの勢いを今、リーグで最も感じるチームだからこそ、矢野監督は早い時期から余計なことをする必要はない。このまま選手たちの地力に頼って戦っていけば、8月中にヤクルトとのゲーム差を5ゲーム程度までに詰めることは可能だろう。

 青柳、伊藤将らエース級投手の登板間隔を詰めるなどの〝ムチ入れ〟は9月以降でいい。普通に戦っていけば2位は手堅く狙えるチーム状態。あせって無理な戦いを8月から仕掛ければ、最終盤での失速の要因になりかねないし、下手をすればCS出場権すら失ってしまう可能性すらある。ヤクルトを過剰に意識せず、当面は普段着の戦いに徹するべきだ。

 いずれにせよこれでペナントレース後半戦が、がぜん面白くなってきた。鍵を握るのはやはり佐藤輝と大山の左右両主砲。2人がスランプの穴にハマり込むことなくシーズンを完走できるかにかかっているだろう。(本紙評論家)

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