今季からリリーフに転向した中日のジャリエル・ロドリゲス投手(25)のアドレナリンが出まくりだ。

 5日のソフトバンク戦(バンテリン)で2点リードの8回から3番手で登板。先頭・周東を空振り三振、柳田を遊ゴロに料理すると、同じキューバ出身の4番・グラシアルに投じた内角低めの初球が自己最速タイとなる160キロをマークした。この日、本拠地に詰めかけた満員の3万6190人の観衆からはどよめきが沸き起こった。

 結局、グラシアルには死球を与えたが、続く中村晃を一飛に打ち取り、1イニングを無失点。これで7試合連続無失点となり、17ホールドポイントを挙げてリーグトップに躍り出た。5月28日のオリックス戦(京セラ)以来、自己最速タイの160キロを計測しても「練習のおかげでスピードが出るようになったが、スピードにはこだわっていない。マウンドに上がったら仕事をするだけ」と涼しい顔で話す。

 それでも中継ぎに転向した右腕は「だいぶ慣れてきた。1点差とか厳しい場面で行かないといけないので、アドレナリン全開で。先発の1000倍くらいアウトを取ることに気持ちを集中してマウンドに上がるのがリリーフ」と力強く言い切っていた。