中日のアリエル・マルティネス捕手(25)がいきなり新4番としての働きを見せた。

 11日のヤクルト戦(神宮)に打撃不振のビシエドに代わって来日5年目で初めて4番に抜てきされた。すると、2回に2試合連続で先制&決勝弾となる2号ソロを左翼へ豪快に突き刺した。「すごくパーフェクトな打撃ができた。自分としてもあの打球を見てすごくいい打球が飛んだなと驚いたぐらい。ボールを見たかったけど、すぐに飛んでいってしまって見られないくらい速かったね」と笑顔で自画自賛した。

 今季全試合4番を務めてきたビシエドが6番に降格。A・マルティネスは球場入りした際、立浪監督から「4番、大丈夫か?」と聞かれ「大丈夫、大丈夫」と返答したそうで「特に4番ということは意識せずにいった」と胸を張った。

 ビシエドが苦しんでいることに「日本のことをよく知っていて、前を向いていくしかない。今日、二塁打を打ったし、もっと暖かくなれば、ビシエドのバットもホットになると思うので心配しないでいいと思う」とチームメートを気遣った。

 2―0で勝利に大貢献した打のヒーローに対し、立浪監督は「今日もすばらしい先制ホームランでしたし、内容もいい。ビシエドがもうちょっと上がってくるまではこのオーダーでいかないといけないかな」と説明した。