広島のドラフト3位ルーキー・中村健人外野手(24)が躍動している。3日の巨人戦から「6番・右翼」での先発出場を4試合続けている若ゴイは、この日のDeNA戦(マツダ)を含め4試合連続安打中だ。

 また守備でも4日の巨人戦で2つの補殺を記録するなど存在感を発揮。攻守にわたって活躍を見せるルーキーは今、充実の日々を過ごしている。その理由の一つに同じチームでプレーする“憧れの人”の存在がある。

 それが堂林翔太内野手(30)だ。中村健が小学校6年の時に中京大中京高3年の堂林が出場していた愛知県大会の決勝を両親とともに現地で観戦。「中京大中京っていいなあ、かっこいいなあ」と思ったことがきっかけで同高に入学した。

 開幕時は中村健、堂林はともに控えで、ベンチにいる時に声出しが得意な中村健に堂林と中京大中京の先輩・磯村から「健人、声、声!」と言われたという。中村健は「僕が思い切って声を出せるのも2人がいるから」と感謝しきりだった。

 この日のスタメンには右翼に中村健、左翼に堂林、捕手は磯村と中京大中京出身の3人が揃った。かねて「一緒にできていることがほんとに不思議な感じで…」と話していた中村健。心強い先輩2人とともにチームの勝利に貢献すべく日々精進を続けている。