日本ハムを自由契約となり、ＤｅＮＡへ移籍した大田泰示外野手（３１）が２０日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。

　やや緊張した面持ちで開口一番「横浜ＤｅＮＡベイスターズにお世話になることに決めました。そして、早くユニホームに袖を通して、早く横浜スタジアムで、ファンの皆様の前でプレーできるようにこのオフしっかり練習して、来季は戦力としてベイスターズが優勝できるように貢献したいと思います」とあいさつ。高校時代は神奈川の東海大相模でプレーしていたことから「自分自身、神奈川にすごく縁があると感じました」とも話した。

　年俸は５０００万円で、これに出来高も加わっているとみられる。新天地での背番号も「０」に決まった。新たな背番号については「再スタートなのは間違いではない。０という番号は自分の番号にするのも大事だけど、０からスタートする。また０から。ファイターズに入ったときも再スタートだったので、新たな気持ちで、また過去の自分に甘んじることなく、しっかりひとつずつ前に進んでいきたいと思います」と述べた。

　外野レギュラー争いでも負けるつもりはない。今季は佐野、桑原、オースティンが定位置を確保し、活躍を遂げた。それを踏まえた上で「今年活躍された３選手は本当にいい選手なので、僕もそこに割り込んでいく意気込みでいます」と力強く〝宣戦布告〟。そして「ベイスターズに入るにあたって、その３選手に負けないようにするために自分自身成長しなければいけないと思いますし、甘い考えを持って入ってはいけない。レギュラーを獲る覚悟。そこに挑む価値がある。とにかく野球選手として、選手の価値を上げて、レギュラーをしっかり目指して取りに行きたい」とも続けた。

　同席した三原球団代表も「彼が入ることで非常にバリエーションが豊富になると考えているのと、やっぱり大田選手の特徴としてスピードというのがありますので、そちらのほうにも期待をしたい。もちろんレギュラー争いというところからキャンプはスタートする」とコメント。長打力だけでなくスピードも兼ね備える大田の加入によって、チームが活性化することに大きな期待を寄せていた。（金額は推定）