「BIG BOSS」新庄剛志監督(49)が前後裁断の1年契約を選択したことを明かした。

 4日、札幌市内で行われた就任会見は民放各局のスポーツニュース、ワイドショーを席巻。その圧倒的なエンターテイメント性で野球の枠を完全に飛び越えた就任会見となった。

 約1時間に及んだ〝新庄劇場〟を終えたBIG BOSSは集まった35社119人の報道陣に「ありがとうございました」とお礼をいい、両手の親指と小指を立てた〝ビッグボス・スタイル〟で壇上を降りた。

 しかし、しばらくすると「言い忘れてました!」と再び登壇。自らの契約期間に関してこう語り始めた。

「球団からは10年契約を結んでほしいと言われていたんだけど、僕1年契約ずつなんで。複数年契約をすると甘えが出てくるので、いいものはひとつもないんですよ。だから1年、1年勝負をしようと。だから来年、この場所にいないかもしれない。それを伝えたかったんです。1年契約(といって人指し指を立てる)。だから1年でクビになるかもしれないし、また契約を結んでもらえるかもしれません。宜しくお願いします」

 日本ハム球団としては23年移転予定の新球場「エスコンフィールド北海道」の集客の目玉として招へいした側面もあるBIG BOSS新庄。しかし、当の本人は先が保証された複数年契約を嫌い、来年1年だけを見据えた「前後裁断」の覚悟でチーム再建に乗り出す構えを強調した。

 背番号1、推定年俸1億円の1年契約。BIG BOSS新庄にはやはりトレードマークの「1」が似合っていた。