受け入れ準備は滞りなく進行中だ。主砲・大山の故障離脱で4番を欠くことになった阪神は、7日のDeNA戦(横浜)に新人の佐藤輝を大役に据えて急場をしのぐ。加えて現実味を帯びてきたのが、昨年の韓国プロ野球MVPで本塁打、打点の二冠王に輝いた新助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手(30)の近日中の一軍合流&昇格だ。

 そんな状況下にあって出迎える側のナインも急ピッチで“歓迎”の準備に思考を巡らせている。その中身は助っ人が本塁打を放った際に行う決めポーズで、一軍合流後にさっそく披露してもらおうと考えているそうだ。

 現在、二軍調整中のロハスはウエスタン・リーグですでに20打席以上に立ち2本塁打をマーク。二軍戦ながら“大物”の片りんを見せている。近日中にも実現しそうな昇格後の対面を心待ちにしている選手や関係者も、実際にNPBでどんなパフォーマンスを披露するか楽しみにしている。

 阪神では助っ人野手が本塁打を放って生還した後にハイ・タッチではなく、その助っ人のパーソナリティーを感じさせるような決めポーズをナイン全員で行うのが慣例になっている。昨季在籍したボーアの「ファイアボール」ポーズをきっかけに、今季も勝負強い打撃でチームに貢献するサンズによる「ハッピーハンズ」、3番に定着したマルテの「ラパンパラ」などは今やファンにもおなじみのアクションだ。

 気の早いナインや関係者の中には「ロハス、どう?」と二軍にいる同僚や関係者に“取材”する者もいるという。それもこれも助っ人野手の決めポースが試合中のベンチの盛り上がりにひと役もふた役も貢献していることをナインが感じているからだ。

 これまでの各助っ人の決めポーズは球団公認グッズのタオルとして発売されるなど今や営業面でも無視できない。ロハスには本業の打撃以外でも大きな期待がかけられている。