広島・クロンが待望の来日初アーチ 周囲を感心させた「超練習熱心」

2021年03月08日 06時15分

歓喜のクロン
歓喜のクロン

 広島のケビン・クロン内野手(28=前ダイヤモンドバックス)が待望の〝来日初アーチ〟だ。7日のヤクルトとのオープン戦(マツダ)に「5番・一塁」で先発出場し、4回二死一塁の第2打席でドラフト1位新人・木澤尚文投手(22=慶大)から左翼席へ豪快な一発を放った。

 対外試合13打席ぶりの安打が最高の結果となった。本拠地で待望のオープン戦1号となった新助っ人は「正直なところ多少焦りと緊張を感じていた。自分自身の打撃を心掛けようと意識してしっかりと自分を出せたのでよかった」と胸をなで下ろした。

 なかなか結果を残せず戸惑っていたようだが、ナインやスタッフの信頼は厚い。何より練習熱心だからだ。キャンプ最後の実戦となった2月28日の日本ハムとの練習試合(名護)で、こんなことがあった。

 先発出場したクロンは3打席を終えて(結果は2打数無安打1死球)6回に交代。残り3イニングとなり、チームスタッフがそろそろ帰り支度を始めようとすると、クロンは「もう少し打ちたいんだ」と室内練習場での特打を志願。キャンプの場合、敵地での試合序盤に交代したビジター側の選手が室内練習場を〝間借り〟して打ち込むことはある。しかし、撤収間際のタイミングでの〝おかわり志願〟に関係者は驚かされた。その熱意を汲んで室内練習場に案内すると、クロンは試合終了ギリギリまで黙々と打ち込んだという。

 そんな姿を見せつけられたら「今は打てなくても開幕までには何とかしてくれるだろう」と応援したくなるもの。ましてや伝統的に猛練習で知られる広島なら、なおさらだろう。「開幕までまだ時間があるので、残された時間の中で自分の課題に取り組んでいきたい」とクロン。期待に応えるべくギアを上げていく。

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