慎重な姿勢は変わらない。広島の佐々岡真司監督(53)が1日、今月26日の開幕戦(マツダスタジアム)でエースの大瀬良大地(29)を先発させると公言したのに対し、対戦相手の中日・与田剛監督(55)は自軍の開幕投手に関して明言を避けた。

 候補に挙がっているのは、昨年の沢村賞投手で指名されれば2年連続4度目の大役となる大野雄大(32)を筆頭に、福谷浩司(30)、柳裕也(26)の3投手。中日は次2カード目がリーグ2連覇中の巨人で、開幕カードよりもそちらを重視するのでは…と見る向きもあるが、与田監督は「2カード目が巨人だからとか、そういう戦略は打つつもりはない。そうしてもズレるから」との考えを示した。

 中日は大瀬良に対し一昨年が6度の対戦で1勝4敗、防御率1・52と抑えられ、昨年も2試合で0勝1敗、防御率1・13と苦手にしてきた。具体的な対策は本番までの1か月弱で練ることになるが、指揮官は「うちは完全に(大瀬良を)苦手にしている。なんとか今年は、そういうものを払拭したいですね」と力を込めた。