鷹の鉄腕・モイネロの原動力は同志との〝リモート交流〟

2020年09月04日 06時15分

ソフトバンクを支える「8回の男」モイネロ

 ソフトバンクで「8回の男」に君臨するリバン・モイネロ投手(24)。3日のオリックス戦(京セラ)でも8回に登場すると、三振を2つ奪い13試合連続で無失点に抑えた。今季はここまで12球団最多の34試合に登板。33回を投げて61奪三振はリーグ6位で、奪三振率16・64という驚異的数字が大きなインパクトを残している。12球団ダントツの26ホールド、防御率1・36と抜群の安定感でチームを支えている。

 存在感を増す左腕には特別なモチベーターがいる。同じキューバ出身の中日の守護神、ライデル・マルティネス投手(23)だ。「彼とは幼なじみなんだ。同じピナール・デル・リオという街の出身で(腰の高さに手を置きながら)これくらいのころから一緒に野球をやってきたんだ」と、モイネロは1つ年下の弟分を今もかわいがっている。

 とにかく仲がいい。「いつもマルティネスと(テレビ)電話をしている。何をそんなに話し込むのかというほど長電話」とはホークス関係者。コロナ禍前にモイネロが明かしたところによれば「野球の話はたまに。好きな音楽だったり、彼は名古屋、僕は福岡のご飯事情だったり、遠征先での過ごし方とか何げない会話だよ。でも、それがいいんだ。同じ生活時間で、キューバにいたころと変わらない話を身近にできることが僕にとっては何より大切なんだ」。リモート交流はもちろん今も続く。

 キューバも新型コロナウイルスの脅威にさらされ、妻子を母国に残してきた心労もあった。開幕延期後もデスパイネ、グラシアルのキューバファミリー不在の中、福岡で練習を続け、シーズンが始まると無双状態。来日4年目の快進撃には、同じ街で生まれ育ち、同じ日本でプレーする縁を特別に感じる同志の存在が欠かせなかった。