楽天・石井一久GMの評価が東北でうなぎ上り 一時は大胆なチーム改革に批判も

2020年08月18日 11時00分

楽天・石井一久GM

 パ・リーグで首位争いを演じる楽天の編成を統括する石井一久取締役GM(46)の評価が東北でうなぎ上りだそうだ。

 石井GMは2018年1月に急逝した星野仙一氏の後を引き継ぐ形で同年9月、現職に就任。もともと東北には縁がなく、就任当初から「常に優勝できるチームづくり」を念頭に自身の古巣である西武やヤクルトの人脈を活用しコーチ、選手を獲得していった。一方で生え抜き選手を容赦なく放出する大胆なチーム改革を断行したため、地元ファンや関係者から色眼鏡で見られていた。

 ところが「ここ最近はGMに対してそんな批判のような声は聞かなくなった」とは仙台の放送関係者。これはチームが首位争いを続けていることに加え、石井GMが集めたと言われる選手の活躍が目覚ましいからだ。

 19年に西武からFAで獲得した浅村は15本塁打&53打点で打撃2冠を射程に捉える。同じく19年に加入した助っ人右腕ブセニッツは今やチームの守護神に。昨オフに金銭トレードでロッテから獲得した涌井は開幕から無傷の7連勝で勝利数、防御率ともリーグトップを走る。さらにFAで加入した鈴木大も打率3割3分8厘と好調をキープ。オリックスを自由契約になった後に獲得したロメロも14日の西武戦で15号を放ち、浅村とともに本塁打王争いで日本ハム・中田を2差で追走している。

「補強した選手の活躍だけなら『大金を投じていい選手を集めただけ』とやゆされる。でも、その刺激で茂木や島内ら生え抜き組を奮起させ、新人の小深田や津留崎も積極起用で成長させている。これが首位争いの原動力ですから。GMの手腕を認めざるを得ないのでしょう」(前出関係者)

 本拠地周辺で“外様感”を漂わせた石井GMの姿は今や昔の話。リーグ優勝を果たせば、一躍地元の英雄となるかもしれない。