エンゼルスの大谷翔平投手(28)は28日(日本時間29日)、本拠地でのレンジャーズ戦にベーブ・ルースが1918年に記録した「2桁勝利&2桁本塁打」を懸けて登板する。そんななか、米大リーグ機構公式サイトが先週末に「エンゼルスは大谷のトレードに応じず」と報じたにもかかわらず、放出報道は沈静化するどころか、メッツ、ヤンキース、ドジャースなど“移籍先”が次々と浮上している。米東部時間8月2日午後6時(同3日午前7時)のトレード期限まで残り5日あまり。二刀流の去就を地元メディアのエンゼルス番記者が大激論した。

 MLB公式サイトは23日(日本時間24日)に複数の関係者の話として「エンゼルスは複数球団から大谷翔平のトレードの打診を受けたが応じる姿勢を見せなかった」と伝えたが、報道合戦は沈静化するどころか過熱した。

 エンゼルスは来季まで大谷の保有権を持っているが、開幕前までに契約延長できなかった場合、トレード問題が“可能性”ではなく“現実”として全米を揺るがすことになる。地元メディアの番記者はどう考えるか。

 オレンジ・カウンティー・レジスター紙で大谷が移籍した2018年から密着しているジェフ・フレッチャー記者は「エンゼルスは大谷をトレードしないだろうし、トレードすべきではない」と断言。

 モレノ・オーナーがぜいたく税の支払いに否定的と報じられている点については「エンゼルスはたくさんお金を持っているから、間違いなく大谷に巨額の契約を提示するだろう。レンドンには悪いけど、大谷は(広告や集客で)エンゼルスに多額の富をもたらしていて、レンドンにはそこまでの力はない。だから問題にならないはず」との見方を示した。

 MLB公式サイトのレット・ボーリンジャー記者は「エンゼルスはトレードしないと思う」とするも、「ここに残るかどうかは大谷次第。もし、来年もチームが良くなくて、彼が他に行きたがっているという確証があれば、トレードもあるかもしれない」と予想した。

 米スポーツメディア、アスレチックのサム・ブラム記者は「エンゼルスが『トレードすべきかどうか』だったら、『すべき』かもしれない。少なくとも考えるべきと言える。大谷の価値は今本当に高いからね。再契約ができないと思うから、チーム向上のために動くべき」と来年のトレードを“あり”とした。

 ロサンゼルス・タイムズ紙のマイク・ディジオバーニ記者は「今オフのトレード」派だ。「自分が翔平だったらエンゼルスと再契約しない。トラウトのことはとても好きだけど間違いを犯したと思う。なぜ、2年残した状態で長期契約を結んだのか理解できない。翔平は同じ選択をしてはダメだ。どこへ行こうと、金額は大きいのは間違いないから、FAまで待って、勝てるチームに行った方がいい」と主張した。

 米スポーツ専門局ESPNのアルデン・ゴンザレス記者は今オフの大補強を提案した。「エンゼルスはもう1年、トラウトと大谷で頑張った方がいいと思う。ロースターにもっとお金をかけ、今よりも彼らの周りにいいチームをつくり、もう1年頑張ってプレーオフに行けたら、大谷が再契約をしたいと思ってくれるかもしれない」

 電撃トレードが実現しなかった場合、大谷の去就が最大の話題になる。

【ドジャースは大谷と主力5人を交換すべき】 米スポーツサイトのアスレチックは26日(日本時間27日)に「メッツが大谷獲得に動いていた」と指摘。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は16日(同17日)に「ヤンキースは大谷を全力で獲得すべき」と主張した。米スポーツ専門局ESPNロサンゼルス公式ツイッターは7日(同8日)に「ドジャースは大谷と主力5人をトレードすべき」と仰天提案。アストロズの地元局「ESPN97・5Houston」は27日(同28日)に「アストロズは大谷を獲得すべき」と訴えた。
 極論かもしれないが、エンゼルスを除くメジャー29球団の地元メディア、ファンは大谷の獲得に大賛成だろう。