ア・リーグ東地区を独走しているヤンキースが26日(日本時間27日)の本拠地ニューヨークでのアストロズ戦で屈辱の連続無安打イニングを16でストップさせた。リーグ拡張時代と呼ばれる1961年以降では、3チーム目となるMLBワーストタイ記録だった。

 25日(同26日)のアストロズ戦で3投手継投による無安打無得点試合を喫したヤンキースは26日も6回まで無安打と〝音なし〟で、24日(同25日)の9回から続いていた連続無安打イニングが16となっていた。

 ようやく安打が出たのは0ー3の7回一死だった。4番スタントンが17号ソロを中堅席へ放り込みスコアボードのH欄に1を点滅させた。これで打線が勢いを取り戻し、8回に3―3の同点に追いついた。

 最後は延長10回二死一、三塁で主砲ジャッジが28号サヨナラ3ランを中堅席へ運び、6―3でサヨナラ勝ちして連敗を2で止めた。

 この劇勝で今季53勝20敗。マリナーズが2001年に記録したメジャーシーズン最多の116勝を上回るペースで突っ走っている。米データ会社のエライアス・スポーツによると61年以降に16イニング連続無安打を喫した73年のアスレチックスと81年のドジャースはいずれもその年にワールドシリーズを制している。屈辱的な記録だが実はヤンキースにとっては〝吉兆〟なのだだ。09年以来の世界一に輝くことはできるか。