パイレーツ・筒香嘉智内野手(30)が、ますます窮地に立たされている。腰の筋肉の張りで負傷者リスト(IL)入りしているが、地元メディアからは早期復帰を促す声など皆無に等しく批判の嵐が鳴りやまない。

 今季はここまで35試合に出場して打率1割7分7厘、2本塁打、15打点と低迷中。欠場も8試合あり、チームの主力としての働きは全くできていない。米メディア「ファンサイデッド」に設けられているパイレーツ情報専門コンテンツ「RUM BUNTER」は、パイレーツと今季1年契約で年俸400万ドル(約5億2000万円)の筒香を「サンクコスト(埋没費用)」と断罪。さらに「パイレーツはヨシ・ツツゴウという最悪のシナリオに到達してしまった。彼は今シーズンにおけるナショナル・リーグの打者の全体的な平均数値よりも約40%も悪いとされている。では、なぜパイレーツは彼を放出またはDFA(ロースター枠40人からの除外)にしないのだろうか? それは彼に400万ドルの金を払っているからだろう。しかし、それは明快な理由にはならない」と厳しい言葉で続けている。

 同サイトは筒香の契約に関し「明日放出しようが、8月に放出しようが、今年の残りをチームで過ごさせ、フリーエージェントにさせようが、関係ない。MLBの契約は保証されている。パイレーツは2022年、ヨシ・ツツゴウに総額400万ドルを支払わなければならないのだ」と説明。

 傘下3Aインディアナポリスで44試合に出場し、11本塁打、36打点をマークする22歳の若手有望株メイソン・マーティンのMLB早期昇格も訴えつつ「この一塁手候補にとってツツゴウは不必要な障害にすぎない」とまで言い切っている。そして「この厳しい状況から抜け出すために唯一考えられる方法は、残りの契約を引き受けてくれるトレード相手を見つけることだ」と結論づけ、筒香の放出こそが唯一の解決策につながると力説した。
 
 果たして筒香は信頼を取り戻せるのだろうか。