エンゼルスの大谷翔平投手(27)は22日(日本時間23日)の本拠地アナハイムでのアスレチックス戦で初回先頭で9号ソロをロケットのような打球で中堅席へ放り込み、日米通算150本塁打を達成した。

 日本では新たな節目到達を大きく報じ、ファンも祝福ムードだが、全米メディアやSNSは「日米通算150号」はスルー。注目されたのは飛距離「443フィート(約135メートル)」が今季の自身最長だったことだ。
 日米の落差はどこからくるのか。地元紙オレンジ・カウンティー・レジスターのジェフ・フレッチャー記者は「150本だと誰も話題にしないね。先日メジャー100号で話題になったばかりだしね。日米通算200本は話題になるんじゃないかな」とクール。

 米大リーグ機構公式サイトのレット・ボーリンジャー記者は「(日米通算150本を)全く知らなかったよ。次に話題になるとしたらメジャーでは200本。日本では50本ごとに表彰されるのか、なるほど納得だね」という反応だった。

 日本では本塁打を100本以上放つと、50本ごとに連盟表彰されるため節目として注目されるが、米国では100本単位だ。通算500号は薬物疑惑が取り沙汰されるまでは達成者全員が米国野球殿堂入りしており、「500本塁打クラブ」と大きく報じられる。

 もっとも、大谷の熱烈なファンで知られるFOXスポーツでアナリストを務めているベン・バーランダー氏は大興奮。

「ワオ、すごいじゃないか!!打った瞬間に150号だったことを知っていたかった。それは大した数字だよ。僕は大きな数字として扱うね!」

 把握していなかったことを悔しがった。日米通算200号を心待ちにしているそうだ。