ブルージェイズの菊池雄星投手(30)は10日(日本時間11日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に先発し、5回1/3を投げ、2安打2失点、7三振3四球と好投したが、降板直後に救援投手が同点弾を浴びて勝敗は付かなかった。打者21人に89球で、防御率4・15.チームは5―6で逆転サヨナラ負けした。

 4日(同5日)の本拠地トロントに続いてヤンキースとは2試合連続、今季3度目の対戦だ。前回は6回3安打1失点で今季初勝利をマークしている。

 1点を先制してもらった初回は二死から3番リゾを四球で歩かせるも、4番スタントンを二ゴロに打ち取り無失点。3―0の2回は先頭のドナルドソン、ヒックスに連続四球を与えてピンチを迎えるも、ここから直球、スライダー、チェンジアップの制球が安定、後続を抑えて無失点。3、4、5回も力のある直球を軸にリズム良く三者凡退に仕留めた。5回まで安打を許さなかった。

 しかし、6回は先頭ラメーヒューに左翼線二塁打、続くジャッジの三塁内野安打で無死一、二塁のピンチ。左打者のリゾを中飛に打ち取った時点で球数89。ここで2勝目の権利を持って降板となった。しかし、2番手右腕ガルシアが4番スタントンに痛恨の同点3ランを右翼席に運ばれて白星が消滅。

 チームは8回一死二塁でグリエルの勝ち越し二塁打、カークの犠飛で2点をリード。しかし、9回に守護神ロマノがジャッジに3ランを浴びて痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した。