【アリゾナ州テンピ発】エンゼルスの大谷翔平投手(27)はキャンプ2日目の15日(日本時間16日)にブルペンに初めて入り、立った捕手に3球、座ってもらって24球投げた。軽めに投げて最速90マイル(約145キロ)だった。練習後、対面で会見した大谷は「(ポストシーズンは)地区優勝を狙ってチームが勝って出ることが理想的」とメジャー5年目で初の地区優勝を誓った。最有力と目される開幕投手については「やってみたいなというのはもちろんある」と意欲十分。楽しみだ。
練習後、大谷は球団施設で日米報道陣の取材に対面で応じた。昨季は投打の二刀流で歴史的な活躍だった。マドン監督が同じパフォーマンスを期待していることを聞かれると、こう力を込めた。「去年と同じようにやろうと思ったらなかなか難しい、そういう成績は残らないと思うので、もっともっと上を目指してやっていきたいと思います」
昨季9勝を挙げ、チームの勝ち頭だったことから4月7日(同8日)に本拠地で迎えるアストロズとの開幕戦で開幕投手の最有力候補に挙げられている。メジャー移籍後初の大役については「そうですね。やってみたいなっていうのはもちろんありますけど、特に絶対にやりたいみたいなものはないので、投げるにしろ打つにしろ、まず開幕でスタートを切れるようにそこへ調整して頑張りたいと思います」と意欲十分。投打での開幕ダッシュを誓った。
ひときわ強い意志を感じたのは、今季からナ・リーグでもDH制が採用され、ポストシーズン進出チームが10から12に増えることを聞かれたときだ。
「個人的にナ・リーグがDHになるのは出場する機会も増えるので、個人的に考えればいいことじゃないかなと思います」と本塁打増を期待させた。そして「ポストシーズンに関しては、ギリギリで出るというよりはやっぱり地区優勝を狙ってしっかりとチームとして勝って出るのが理想的じゃないかなと思うので、まずはそこを目指して頑張りたいなと思っています」とポストシーズン進出にとどまらず、地区Vを目指すと口にした。ここまで堂々と語るのは初かもしれない。
大谷は昨年9月26日の本拠地最終戦だったマリナーズ戦の試合後、「エンゼルスのファンも、球場の雰囲気も好きです。でもそれ以上に勝ちたい気持ちが強いですし、プレーヤーとしてその方が正しいと思います」と発言。地元紙を中心に「大谷が決別宣言」と騒然となった。
今季は昨季、右ふくらはぎを痛めて36試合の出場にとどまった主砲トラウトとヒザや股関節などを痛めて3度も負傷者リスト入りし、出場は58試合だけだった強打者レンドンが復帰。「まずは全員が健康で、フルシーズン戦うということで、それができればプレーオフが見えてくるのかなと思います」と14年以来、8年ぶりのポストシーズン進出へ明かりが見えてきたことも「地区優勝を狙う」という力強い言葉になったのだろう。
大谷はこの日、今キャンプ初のブルペンに入り、立った捕手に3球、座ってもらって24球。軽めに投げて直球の最速は90マイル(約145キロ)。マスクをかぶったハンフリーズによれば、直球に加え、カットボールやツーシームを投げた。16日(同17日)はライブBPに登板の予定だ。
ロックアウトの長期化で調整面が心配されたが、問題ないようだ。チームも個人も最高のシーズンへ。大谷はギアを上げていく。












