ア・リーグの地区シリーズ(5回戦制)第3戦が10日(日本時間11日)に行われ、レッドックス(ワイルドカード)は本拠地ボストンでレイズ(東地区)に延長13回の熱戦の末、バスケスの一振りで6―4でサヨナラ勝ちした。通算2勝1敗で優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 劇的な一発が飛び出したのは4―4の延長13回だった。一死一塁で打席に入ったのは代打で途中出場し、そのままマスクを被ったバスケスだ。9番手の右腕パティノの初球、96・1マイル(約155キロ)の低めの直球を振り抜いてフェンウェイ・パークの左中間フェンスを越え、5時間14分の熱戦に終止符をうった。サヨナラ勝ちにレッドソックスナイン、地元ファンはお祭り騒ぎだ。

 初回、先発した右腕イオバルディがいきなり先制2ランを浴びるも、直後にシュワバーが中堅にソロ弾を叩き込んだ。3回に先頭から連打で無死一、三塁とするとE・ヘルナンデスが中堅へ同点適時打。続くディバースが中前適時打を放ち、3―2と勝ち越した。5回にはE・ヘルナンデスの一発で2点差にリードを広げた。

 そのまま逃げ切るかという展開だったが、8回に登板した5番手の右腕ロブレスが誤算。ソロ弾と適時二塁打を許して同点に追いつかれ、延長に入った。

 両軍合わせて25安打、投手16人をつぎ込んだ乱戦を制したレッドソックス。11日(同12日)に本拠地での第4戦で優勝決定シリーズ進出を決める。