第104回全国高校野球選手権大会第7日の第3試合は、近江(滋賀)が鶴岡東(山形)に8―3で逆転勝ちし、ベスト16に進出した。エースで4番のプロ注目右腕、山田陽翔(3年)は2被弾、11安打されながらも3失点、12奪三振。149球を投げ切って鉄腕ぶりを発揮した。自らのバットで勝ち越し打を放つなど、投打に活躍し「高めの球は見逃してくれず、簡単にホームランを打たれてしまったのは反省点。打ててなかったら投球でもズルズルいってたと思う。打ててほっとした」と汗を拭った。

 準優勝したセンバツに続いて大黒柱の存在感を見せる山田は、チーム内で「第2の監督」「山田監督」と呼ばれている。この日は前日にチームに欠場者が出た中で無失策。多賀監督は「オール3年生の内野だった。これは山田がそうしてもらいたいと言ってきてくれた」と明かし、山田は「3年生の意地というのが他の1、2年生には計り知れないものがある。それに懸けた」と推薦した理由を語った。

 日ごろから多賀監督は山田の意見を参考にすることが多く、チーム関係者は「1年の時からずっと投げているし、多賀監督は山田の言うことに賛同することが多い」。チームOBも「僕らの時は捕手が投げる球種を決めていたけど、山田くんは自分で勉強して投げたい球を決めている」と決断力のすごさも多賀監督の信頼につながっているという。

 山田は「日本一という目標の通過点であることには変わりはない。まず自分自身しっかりケアをして、投げられる準備をして次に挑みたい」。第2の監督はもちろん、頂点を見据えている。