4大会連続16回目出場の近江(滋賀)が逆転勝ちで、ナイターの激闘を制した。第104回全国高校野球選手権大会2日目(7日・甲子園)の第4試合で、3年ぶり14回目出場の鳴門(徳島)を8―2で下し、初戦を突破した。

 プロ注目のエース兼4番・主将の山田陽翔(3年)が相手左腕・冨田(3年)との好投手対決で勝ち名乗りを挙げた。2回までに自軍の守備の乱れも絡んで2失点したものの、最後まで連打を許さない圧巻の投球内容を披露。最速148キロの勢いある直球を軸にスライダー、ツーシームなどで8回4安打2失点(自責1)と好投し、毎回の13奪三振もマークした。

 打っても初回の同点打を含む2安打1打点。1点を追う5回の第3打席では自らが今大会初の申告敬遠となって二死一、二塁とチャンスを拡大し、5番・横田(2年)の右越え適時三塁打で逆転のホームを踏んだ。続く6番・石浦(3年)も中前適時打を放って1点を追加。さらに7回にも先頭から山田が放った左中間二塁打を皮切りに、計3本の長打で3点を奪って、冨田を攻略し大きく突き放した。

 試合後の多賀章仁監督(62)は逆転した5回の攻撃について「5番に入れた横田、その後の石浦の一本も大きかった」。そして力投した主将・山田に関しても「エラーが出た時こそ、しっかり投げなきゃいかんという…。まさにキャプテンシー」と絶賛した。

 一方の山田は「まず一番、ホッとしているという気持ちが大きい。相手が好投手ということを聞いていたので、まずは後半勝負になるということは伝えていたが、自分が序盤に失点してしまって、チームに迷惑をかけてしまった。結果的にこうして勝つことができて良かった」と謙虚にコメントした。

 今春のセンバツでは補欠校から繰り上がって出場し、頂点まであと一歩及ばず準優勝。「目標は日本一」と力強く言い切る山田主将を筆頭に、チームは深紅の優勝旗を手にすべくまい進する。