激戦を制し、ついに日本一へ王手をかけた。第94回選抜高校野球大会(甲子園)は30日に10日目を迎え、準決勝で近江(滋賀)が延長11回の末、5―2で浦和学院(埼玉)にサヨナラ勝ち。代替出場校ならびに滋賀県勢として初の決勝進出を決めた。
2―2の同点で迎えた延長11回裏。2本の単打で一死一、二塁と好機を広げ、8番・大橋大翔(3年)が左翼スタンドへサヨナラ3ランを叩き込み、劇的な形で接戦に終止符を打った。
投げてはエース山田陽翔投手(3年)が11回を170球、7安打2失点10奪三振で初戦から4試合連続の完投。5回の打席で左足首付近に死球を受けたが、激痛に耐えながら力投を続け、中盤以降は気迫で3塁も踏ませなかった。
試合後の多賀章仁監督(62)は感極まりながら「う~ん、山田には何回も感動させられて凄い男やなと…。今までには何度も見てきたんですけど、今日ほどデッドボール受けてから彼の気迫のピッチングは本当にベンチで涙が止まらなくて…」と号泣。その後も「球数もいっていましたしね。このまま投げさせていいのかなという…。僕が決断せないかんという気持ちと、今日は山田が本当に気迫の投球をしてくれていたんで、凄い男! 凄い男だと思う! 本当に感動しました!」と続け、死球を受けた後も足を引きずりながらマウンドに立ち続けたエースを激賞した。
31日は滋賀県勢として春夏通じて初のVがかかる決戦となるが、指揮官は最後に「この流れを決勝も続けていってくれると思う。素晴らしい決勝戦にしてくれる。彼らを信じて私も挑みたいと思います」と気を引き締め直していた。












