絶対エースに不安なし――。第94回選抜高校野球大会(甲子園)は準決勝を30日に控え、初の4強入りを果たした近江(滋賀)は29日に西宮市内で調整した。
多賀章仁監督(62)は、強打の浦和学院(埼玉)との一戦を前に「準決勝も山田でと思っている」と明言し、今大会ここまで3試合に完投している絶対エース・山田陽翔投手(3年)の4連投を予告。「(山田のコンディションは)大丈夫。浦和学院は強力打線だが、投手陣が懐を攻めてインコースを意識させることができればいい」と語った。
山田はこの日、ブルペンには入らずキャッチボールなどで調整。「体の調子は全く問題ない。自分が抑えることでチームに流れをもってきたい」と、チームの精神的支柱らしく頼もしかった。
指揮官は28日の準々決勝・金光大阪(大阪)戦後にナインを集め、30分に渡る訓示を行った。「選手に活を入れた。送りバントのミスやタッチアップのミスもあった。覚悟ができていない。ベスト4に入った安堵感よりも、さらに上を目指す意気込みに変わってくれたらと、選手の心に響くように久しぶりに熱く語った」。
紫紺の大優勝旗を掲げるまであと2勝。1つのミスや心の隙が命取りとなる。「相手は好投手。送れるところでしっかりと送ってランナーを進める打撃を徹底していきたい。ヒットも多く打てないと思うので、数少ないチャンスで食らいつく気持ちでいってほしい」。終盤勝負で、ロースコア決着をイメージしている。
京都国際(京都)の出場辞退を受けて、代替出場ながら4強まで勝ち進んできた。「(昨年)夏もベスト4に入って、春もベスト4に入った。選手層は上がって来ていると思うので、選手を信じてやっていきたい。準決勝以降にどんな舞台が用意されているのかワクワクする」とも語った多賀監督。エースで4番で主将の山田を中心に、近江が春の主役を狙う。












