【センバツ】市和歌山・米田天翼にドラ1OB「小園より上」の声 武器となった“ピアノ修行”

2022年03月28日 05時15分

内角攻めへの評価も高い市和歌山のエース・米田(東スポWeb)
内角攻めへの評価も高い市和歌山のエース・米田(東スポWeb)

 プロが熱視線を送る最速149キロ右腕が再び輝きを放った。第94回選抜高校野球大会第8日(27日、甲子園)の2回戦で、市和歌山(和歌山)が明秀日立(茨城)に2―1のサヨナラ勝ち。3年ぶりのベスト8進出を決めた。

 打っては殊勲打、投げては1失点完投のエース・米田天翼投手(3年)が文句なしのヒーローだった。息詰まる投手戦の末に迎えた9回一死一、二塁の場面で背番号1が放った打球は右中間へ伸びた。「お前が粘ってきたんだから、ここで決めろ」。打席に入る直前、半田真一監督(41)からの伝令で発奮。自身初のサヨナラ打で関東王者を沈めた。

 本業も光った。9回141球、9安打を浴びながら最少失点に止める粘りの投球。「本来の直球のはしりではなかったので、変化球で芯を外すことを心掛けた」。相手の直球狙いを察知し、同じ軌道でカットボールとツーシームを投げ分ける多彩な投球術を披露した。

 初戦では高校通算56本塁打の花巻東・佐々木麟太郎内野手(2年)を4打数無安打2三振と完全に封じた。大会屈指のスラッガーとの注目の一戦で高いパフォーマンスを披露し、株は急上昇。「ぶつけてもいいくらいの感じで、あれほど内角を突ける高校生は今の時代いない」「確かな技術と度胸を見せてもらった」(プロ野球関係者)などと絶賛の嵐。昨秋ドラフトでDeNAにドラフト1位指名され、エースナンバー「18」を託されたOBの小園健太投手(18)と比較して「小園より数段上」という声も聞かれるほどだった。

 小学校低学年の時に習い始めたピアノが趣味で、そこで養われた指先の感覚が多彩な投球を支える。技量の高さにプロ向きの度胸が加わり「超高校級」を証明している今大会。クレバーで熱い。繊細かつ大胆。米田が投げるたびに異彩を放っている。

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