阪神がソフトバンクとの日本シリーズで敗れた30日、大阪・ミナミの道頓堀川に飛び込む“失意のダイブ”が行われた。

 9回に一死満塁のチャンスで1度は同点かと思われ、戎橋付近に集まった猛虎ファンの歓声が上がったが、直後に守備妨害で敗戦が分かると、ため息が漏れた。トラ党の足取りは重かったが、日本一を逃してから約1時間後の午後11時15分にトラ柄のラムちゃん水着を着た男性5人組が戎橋の欄干の上に現れた。

「今年の阪神タイガース頑張りました!」の掛け声とともに「阪神夢をありがとう」の垂れ幕をぶら下げ、5人のうち、4人が次々に道頓堀川に。最後の1人がダイブしようとしたところ、警察に制止された。

 実はこの5人の中に純粋な阪神ファンは、なんと0人。「ソフトバンクファンで、セ・リーグなら阪神」という人はいたが、他は巨人ファン1人に、ソフトバンクのみを応援するファン1人、野球に興味ない人も2人いた。リーダー格の男性は「大阪を盛り上げるために行きました」と話し「来年こそ優勝してほしい! 大阪の活力のために」と力説していた。