クライマックスシリーズ(CS)に向け準備を進める巨人が30日、ジャイアンツ球場で全体練習を行った。広島か、阪神か、最終決戦の相手はまだ見えてこないが、原監督は余裕の表情。シーズン残り5試合を戦うGナインにもリラックスムードが漂っている。そんな中、チーム内ではポストシーズンの救世主候補が急浮上。6年目右腕・笠原将生(23)の評価がうなぎ上りだ。
この日のGナインは原監督が見守る中、ジャイアンツ球場で全体練習。投手、野手それぞれが約2時間、汗を流した。CSファイナルに向け、チームはリラックスムード。選手たちの顔には笑みが浮かぶなど、余裕の調整日となった。
そんなチーム内で、ポストシーズンの救世主候補として笠原の名前が挙がっている。
きっかけは28日のDeNA戦(横浜)で起こった“一触即発騒動”だ。3―3の同点で迎えた延長10回裏、二死満塁と一打サヨナラのピンチ。この場面で、グリエルを146キロ直球で三飛に打ち取った笠原は雄たけびを上げた。これにグリエルが反応し、両軍ベンチからナインが飛び出す騒動に。右腕は「興奮状態だったので、あんまり覚えていないんです。目が合ったことだけは覚えていますが…」と振り返ったが、鬼の形相でキューバの至宝にガンを飛ばす笠原の姿は、近年の巨人の若手投手にはない“闘魂”を感じさせた。 もともと、チームメートから「いざという時に頼りになる」「おとこ気がある」と“用心棒”のような存在として評価されてきた男。闘志を表に出すスタイルは短期決戦向きの性格だ。
今季の笠原はビハインド時のリリーフのほか、先発投手にトラブルがあったときのロングリリーフや先発も務めている。昨季のように救援陣が万全の態勢ではない巨人にとってまさに貴重な存在。速球派で気迫満点の投球を見せる投手は原監督お気に入りのタイプということもあり、ここにきてポストシーズンの「勝利の方程式」の一角として急浮上している。
笠原は「両軍がああやって出てしまった状態に申し訳ないと思います」と反省を口にしているが、落ち込むことはない。その相手に食って掛かるほど度胸満点の投球こそ、一発勝負に挑むチームに必要だ。日本一奪回を目指す戦いの中で“Gの用心棒”の投球から目が離せない。












