地中海の東側、トルコの南に浮かぶキプロス島は時代によって、その時の大きな国家の支配下に置かれた島である。そのため現在も島内はギリシャ系のキプロス共和国、北キプロス・トルコ共和国、イギリス領、それに境目になっているグリーンラインには国連キプロス平和維持軍が駐留している。

 島としては地中海でも3番目に大きく、自然にも文化遺産にも恵まれているため、観光地としても有名である。そのキプロス共和国の最東端にあるのがアヤナパだ。白い砂浜と青い海のビーチリゾートがある。

 ギリシャとトルコの紛争はあったが、どちらの文化も融合され、絶景が望める地なのだ。そのアヤナパのグレコ岬では昔から目撃される未確認生物がいる。

 地元の漁師たちの間では古くから知られた存在で、友好的な怪物だと思われていた。もともとの民間伝承や数多くの目撃情報がある程度で、その存在は確定されていない。

 容姿は「キプロスのネッシー」と言われるように、大きなヘビ、ワニ、首長竜のような形をしているようだ。

 1977年には水面から首をのぞかせた首長竜のような写真が撮られているようだ。また2008年にはキプロスのダムにある貯水池がアヤナパの怪物のすみかになっているという情報もあった。

 ギリシャの長編叙事詩「オデュッセイア」には「スキュラ」という怪物がいる。人間の女性の上半身に魚の下半身、腹からは6つの犬の頭が生えている。

 このスキュラは後年、下半身がタコの足のようであったり、またヘビの頭が何本も生えているような容姿に変わってきている。アヤナパの怪物はこのスキュラの子孫ではないかとも言われ、今でも観光の宣伝文句になっているのだ。

 実際のところ、ペットとして飼われていたワニが逃がされたものを誤認したのではないかという説がある。