現在も「妖怪三国志」など、多岐にわたってメディア展開し、新たな妖怪ブームを作り出した「妖怪ウォッチ」シリーズ。かつてのような盛り上がりは感じないかもしれないが、それはむしろ国民の中に浸透し始めているからかもしれない。
その「妖怪ウォッチ」の代表的な妖怪といえば、ほとんどの人が「ジバニャン」と答えるのではないだろうか。かわいい見た目と性格で子供たちのみならず大人の女性からも人気があった。
古来、猫は不気味さを有し、猫又などの妖怪のモチーフとなる、妖艶なイメージがあるのだ。一方で実際の猫といえば人間にとって愛玩動物であり、その愛くるしさと奔放さで非常にかわいがられている。ペットや猫カフェだけでなく、町の中に野良猫のいる風景は当然の日常のようなものだ。
そんな魅力と設定をうまくキャラクターにしたのがジバニャンだと筆者は考えるのだが、実際に猫のかわいらしいUMAもいるのだ。その名は「キャビット」。
キャビットとは一見するとキャロット、すなわちニンジンに似た文字列であるが、この言葉は「キャット」と「ラビット」を掛け合わせたものである。それもそのはず、猫とウサギの混合動物なのだ。
猫とウサギがどのような割合で混ざっているのかというと、上半身は、ほとんどが猫であり、下半身にあたる後ろ足がウサギなのである。このように説明するとかなり大ざっぱなハイブリッド生物であるが、写真をご覧いただくと、その通り、大ざっぱな合体である。
しかし、完全なフェイクとは言い切れないのだ。このキャビットはかなり大柄な個体だったようで、軽やかな前足と力強い後ろ足で勇ましく大地を走る写真も残されているようなのだ。
ハイブリッド生物のフェイク写真は、例えば翼猫のように猫に無理やり翼をくっつけているパターンが多い。それでは本当に飛ぶことは不可能だ。このキャビットの場合は走る姿が残されており、無理やりやらせて撮れるものではない。
キャビットという生物がいまだUMAであるのは、この後、目撃情報や写真の撮影は後を絶たないものの、個体が確認されていないからである。
1977年にヴァル・チャップマンという男性が米国・ニューメキシコ州で猫とウサギを掛け合わせて生まれたというのが、キャビットの最初の報告だ。しかし、それも確かめようがなく、実際に実験の結果なのか、自然配合が生んだ偶然なのか、遺伝子操作が行われたのか、何も分かっていない。
猫とウサギを掛け合わせるのは不可能だと言われていたが、ネット上にある動画ではウサギが猫を押し倒そうとしているものもある。尻尾が丸いタイプの猫の誤認説もあるのだが、一体、どれが本当なのだろうか。












