今季から守護神に復帰する楽天・松井裕樹投手(25)が第4クール初日の16日、94球の実戦的ブルペンを敢行した。

 13日に82球を投げたばかりの守護神が中2日を空け再びブルペンに立った。田中貴也捕手(28)を相手に実戦を想定した投球練習は次第に熱を帯びて行った。
 
 右打者の内角、真ん中、外角、左打者の内角…とコースを限定しストレート、カーブ、チェンジアップ、フォークを続けその精度を追求する。

「今の(カーブ)ちょっと弱いですか?」「ちょっと真っスラですか?」「今の(チェンジアップの)変化はどんな感じですか?」

 投じた1球1球に対して捕手側の見解を確認する松井に対し、田中貴も「球はいいよ! 弱くない」「いやー、いい球!」「緩さはない。今の方がいいよ」とボールと一緒に言葉も返し、松井の良さを引き出していく。

 球数が増していくにつれ「カウント3-0」「左バッター」「真ん中、フォーク」とより状況設定は具体的になっていき「今の振りましたよね?」(松井)「絶対振った」(田中貴)「あー、今のはもう二塁打でしょう…」(松井)などと2人の間では勝ちゲームを収めに行く9回の展開が明確に共有されていた。
 
 70球を過ぎたところで、田中貴が阪神との練習試合(宜野座)に向かうためこのセッションから離脱。松井は「じゃあ、夕飯の時にまた聞かせて下さい!」と声をかけ約40分に渡ったブルペン調整を締めにかかった。

「カーブを1球入れます」「外真っすぐで!」「ラスト2つ! いいボール続けます」

 途中から田中将大投手(32)も後方から見守る中での94球。集中力が途切れない白熱のブルペンには1球の遊び球もなかった。